4日目 AM7:00 朝目覚めると外は凄い雨・・・ユーウツ! ホテルのレストランでバイキングの朝食をいただく。外人が多いこともありあらゆる種類の料理が用意されている。目をひくのはやはりフルーツ。テーブルの一角は赤、オレンジ、黄色、グリーン、のフルーツが形よくカットされて並べてある。スゴイ!!!お腹いっぱい夢中で食べた!あとはベトナム式お粥が美味しい!
11時まで部屋に戻って母は帰り仕度をし、息子は仕事。雨はいつの間にか上がっている。
荷物をホテルに預けアオザイ屋に行く。雨上がりのせいか一段と蒸し暑い!母は大汗!!
アオザイが出来あがっていた。試着するとピッタリ!!息子も“オオッー似合うじゃん!”写真を撮ってくれた!嬉しかった!出来あがったアオザイをトランクに詰めて、ベトナム最後の日となるダナンへとタクシーで戻った。
ベトナムの旅もいよいよ最終日 今夜のホテルはダナンに最近建ったばかりのアラカルテというホテル。ダナンで1番のノッポのホテルらしい。現代建築。母は昨日のクラシカルなホテルのほうが好みかも・・・お昼をホテルの最上階のレストランで食べることにした。
大きく設えてある窓からダナンのビーチがどこまでも見渡せた。何人かの人が遊んでいるのが遠くに見える。と、本物のトンボが窓の外に浮かんでいるではないか!こんなに高い所までトンボは上がってこれるんだ・・と妙に感心してしまった!息子はマンゴージュースとスパゲッテイ、母はペンネと赤ワインを注文したはずが、来たのは白ワイン・・・
なんせここにも言葉の壁があった。仕方がないか・・と赤ワインは諦めた。
最上階にプールがあり、ベトナムのいかにも良家のお嬢様らしい娘さんがナイスボデイにビキニをつけてボーイフレンドらしき青年と戯れている!ナイスボデイなのに決して肥っているわけではない!スラーとしていて背は高くないのにバランスが見事!美しい!!ボッーと、思わず見とれて母はタバコを一服。(ここのホテルでも禁煙室が用意されてて室内では吸えない)おかげでベトナムに来てからタバコの本数が減った!!
昼ごはんを済ませて、息子がバイクを取りに自宅に帰った。岬の先に立っている観音像まで連れていく・・という。母は又ヘルメットをかぶり息子のバイクに跨った。天気もスッカリ晴れて、海岸線をバイクは走った・・・ポコポコポコ・・(バイクが年代物なのだ)
母と息子は観音像のあるお寺へとひた走る!母は息子とこうしてバイクに乗って走ることなど想像もしてなかった。またひとまわり細くなった気のする息子の肩に両手を置いて“この子は今すごい親孝行をしてくれている・・”と、思っていた。
無口な息子がポツンポツンと説明をしてくれる “この岬のもっと向こうに行くととても良いコテージがあるんだよ” “そう 良い景色だね~~”たわいのない会話が母の心に沁みてくる・・・
観音像のお寺に到着。バイクを預けて階段を登る。すごく立派な本堂だ。観音像は思った以上に大きくそびえ立っていた!息子が “奈良の大仏様より大きいんだ”・・観音様の額にはお釈迦様が鎮座されていた。それにしても、かなりの人が来ているのにお寺はとても静かだ。ここには観光客はほとんど来ない、若者も、若くない者も、みんな信心深いのだろう。真剣にお参りしている。大声で話ししている人はだれ一人居なかった。そのたたずまいに心が妙に安らいだ。
下山。バイクは来た道をポコポコと引き返した。“トウキビのジユースを飲もうか!”と屋台を捜してバイクは走る。5時過ぎてバイクが増えてきた。その道路を母を乗せた息子のバイクがすり抜けて走っている。“こわい~~ヒィ~~!!“と言いながらが固まっていく身体・・大分慣れてはきたが交差点では恐ろしいから目をつぶることにした。やっと1軒トウキビジュースの屋台発見!赤いプラスチックのイスに腰掛けてトウキビジュースの出来る様子を見ていた。1本の生のトウキビをしぼり機の中に押し込んでいる、と、液体となった原液のジュースがコップに溜まる。氷を入れると出来あがり。こうして2本のトウキビを搾乳して2杯の”ヌックミア“というジュースが運ばれてきた。味はさっぱりと甘かった。
“体調が悪くなったらこれを飲め”と、在住の日本人から教わった。と息子が話してくれた。さて、次はどこへ? 息子“マッサージ行きたいんだろ?”と、またバイクに乗った。近くに何やら薄暗い半地下のマッサージ屋があった。焼いた石を背中に置いて温めると気持ちがいいと言われ“じゃそれでお願いします”身体にオイルを塗りマッサージ。。
背中に置かれた石がカチカチカチ・・・母はツボ押しをして欲しかったがなんせ言葉が通じない!冷房がガンガン効いてきて寒くなり終わるころには鳥肌たち・・これは今一だった。
夕食の前に街の真ん中を流れるハン川の畔を散歩。市民の憩い場所になっている。キチンと整備された散歩コースにはベンチが置かれ若者たちはデート。子供連れの家族が夕涼みにきていた。母と息子もベンチへ。母はタバコを、息子はここでも仕事をする。スマホにはメールがバンバン入る、息子もバンバンメールしている。時々うなっている。難しい事になっているらしい。でも顔は思いのほか穏やかだ。母はその間、周りの人々の様子を観察する。隣のベンチでは若い夫婦らしきふたりがあまり楽しくないような会話をしている。なにやらもめているのだろう? 目の前では幼い兄妹たちが戯れている。父親は?
スマホをしながら横目で子供たちを見ている。どこの国も同じ光景だなぁ・・・スマホが人間を支配しているのだ、今の世の中!
さて、夕食は。麺の美味しい処に行こう(ここも在住の日本人に教わったらしい)バイクで向かった。確かここいらへんだった・・・ここだ!その麺屋は本当に美味しかったし、何より清潔な感じで嬉しかった。ここでも野菜が生のままお皿に一杯出てきた。好みの量をちぎってスープに自分で入れていただく。と、タイガービール。1本をふたりで分けて飲んだ。本日の夕食はこれで終わり。息子が“ダナンで一番高級な処でカクテルを一杯ずつ飲んで帰ろう!俺もまだ行ったことがない!”提案してくれた。息子とカクテルを飲む・・悪くないじゃん!母も楽しくなってきた!で、最近出来たというホテルのラウンジに向けエレベーターに乗りこんだ。あれっラウンジの階がない。きっとエレベーターが違うのだ。と、案内の人に聞いたらやはりラウンジにいくのはあっちのエレベーターだと教えてくれた。なんか、仰々しい!エレベーターの前で言われる。“サンダル履きでは入れません。”・・・何んと、ドレスコード有りだった!意気消沈! 息子と母すごすごと退散。 今度行こうネ!絶対に!金持ちになってビシッと決めて・・・・ネ !!
と、いうことで、誰もが行けるハン川の畔のバーへ。 ジャズがガンガンなっている。女の子のバーテンダーが“何にするか?”とメニューを持ってきた。むろんここは英語の世界。母はモスコーミュール、息子はサンライズオレンジをたのんだ。モスコーミュールがメチャクチャ濃くて美味しかった!外人ばかり。ここはどこ?ベトナム?・・かって感じ。盛り上がってとても盛況なり。一般のベトナム人は高くて来られないらしい・・と息子が語ってくれた。一般人はプラスチックのイスの置いてある大衆食堂でタイガービールを飲み、安い料理を食べ、大きな声で語り、笑い、バイクでパタパタと帰るだけ・・らしいのである。
母と息子 こうしてダナン最後の夜も終わった。ほろ酔い加減で又バイクに跨り、ホテルアラカルテへとパタパタと帰った。
ランキングに参加しています。クリックひとつよろしくおねがいします!!