2014/10/30

おかんの日記 ダナンの5日間 ~3日目~

ホテルムオンタンから直接ホイアンかと思っていたら息子が一度自宅に戻って仕事するとのことで、タクシーで自宅に帰った。家にはニエンが居て仕事している。息子も忙しくパソコンとにらめっこしている。その横で母はダナン記を書くことにした。

午後、タクシーでホイアンに向かった。海岸線がずっーとどこまでも続いている。どこまでも砂浜・・・そこにすごくおしゃれな建物があちこちに見えてきた。

“あのシャレた建物は何?”

“外人が住んでるところだよ”  息子が教えてくれた。とても不思議な感覚になった。
一部の富裕層のベトナム人と外国人はとてもリッチな生活をしているのだ。一方一般の人々は都心部でもバイクに乗ってパタパタと移動し4人家族であるなら、家族4人が1台のバイクに全員が跨っているという決して恵まれてるとはいえない生活をしている。だから街はバイクの大洪水! そうだ!路線バスが無い!電車も走って無い!ダナンにも地下鉄の計画があるらしいけど、地下鉄が走ればこのバイクの洪水も少しはマシになるのだろう!こんな事情で、観光客の移動はタクシーしかないのである。ダナンは海岸線に沿って開けた街。ホイアンはダナンを南に下がって少し内部に入った街。日本でいえば京都か奈良の感じだろうか。30分位でタクシーはホイアンに着いた。

今日のホテルはホイアンヒストリーホテル。古い歴史のあるホテルだとのこと。門をはいると広い中庭が広がっていた。美しい中庭だ!中庭の真ん中に噴水があり水を湛えた池にはスイレンの花が静かに浮かんでいる。これぞベトナムの古都! というイメージを受けた。何んという名前の木だろうか、甘いクチナシの花に似た香りを漂わせている大木があった!その木の下になんとも可愛いクリーム色の花が形のままポトポトと落ちていてとても幻想的である!

すごくいい感じ!!!その花の甘い香りに導かれホテルのフロントに案内された。客室に向かう途中にプールがある。外人の子供たちの笑い声が聞こえた。楽しいバカンスなんだろう!と思いながら母と息子は汚いTシャツとユニクロパンツで通る。古いが良く手入れされてる格式のあるホテルだ。シックなヨーロッパスタイルの造り。母の大好きなイメージ。3階建てのこのホテルはとても落ち着いた大人の雰囲気で母と息子を迎えてくれた。
部屋の中をチエックする。大きなバスタブ発見!!ダナンのホテルにはシャワー室がとても広いのにバスタブはない! ここのホテルにはヨーロッパの観光客が多いのでバスタブが設置されたのだろう。“今夜はお湯に浸かれる~~!”息子と母は喜びの歓声をあげた!

蒸し暑かったが息子とホイアンの街に出かけた。目的はアオザイを見つける事。ホテルのフロントの女性が良い店だと紹介してくれた洋服屋を捜す。5分ほどでその店を見つけることが出来て入った。冷房もなく母は汗だくだったが、デザインもカラーも生地もしっかり決めていた母は“この生地でこの色でこのデザインでお願いします”決着まで15分足らず。ホイホイ寸法を測られた。首回り、腕回り、背幅、腰回り・・・・で、明日11時に出来あがっているから受け取りに来るようにと言われ、内金を半分入れて店を出た。さてどんなアオザイが出来あがっているのだろう!明日のお楽しみ~~~!

そこからほど近い交差点の一角に開放型のカフェがあったのでコーヒーを飲みに立ち寄ることにした。公園みたいに木がいっぱいで丸テーブルとプラスチック椅子がパラソルの下に沢山あり、みんなゆっくりとお茶している。息子がベトナムコーヒーを飲もうと2ツたのんでくれた。

母にはどうしてもその味はコーヒーには思われなかった。どちらかというとココアっぽい!!座っていると、いろんな品物を売りに入れ替わり立ち替わり人が来た。いかにもベトナムっていうおばあさんが果物を買えとテーブルから離れない。ライチとマンゴーを買ってその場でむきながら食べる・・“旨い!!!!”果物はどれも本当に新鮮で美味しかった!  

ホイアンは世界遺産の街。古い屋並みの佇まいは心が落ち着く。その建物をそのまま利用しておみやげ屋やカフェ、レストランになっている。何か不思議な雰囲気に満たされているのだ。しかしとても暑かった!ホテルにいちど戻ることにした。夕食は息子の知り合いのホイアン在住の日本人女性と、その友人(この人は錦糸町に住んでいてホイアンに休暇で遊びにきてる女性らしい)の4人でベトナム式お好み焼きに似たものを食べに行く予定。母は汗をすごくかいてしまったのでシャワーをすることにした。息子は仕事をしている。ご苦労さま!

6時半 ホテルにその女性が迎えにきてくれた。あと一人の女性ともここで落ち合ってその食堂?に案内された。店は複雑な路地を通り抜けたところにあった。結構賑わっていた。

タイガービールで乾杯!4人共日本語で話せてさすがにうれしい!!会話が弾んだ。。
料理は乾燥させた春巻きの皮にお好み焼きのみたいなものとか鶏のつくね焼きとか葉物とかを巻いて食べるものだった。味は美味しい。母は具材を巻かずそのまま単品で食べた。
パリパリの皮は母には固すぎて・・・少しつらいのよ(笑)

外はもうすっかり暮れていた。ホイアンの街は夜が美しい!ランタンや提灯の赤やオレンジの灯りが街中溢れていてとても幻想的に映しだされていた!!!暑い昼間とは全く違った表情を見せている。街の中央には川が流れていて、こちら側と向こう側を趣のある橋が繋いでいた。川には二艘舟のような小さなお舟が浮かび、数限りない提灯の灯りが延々と両岸に点っている様子は映画の1シーンの様に心に迫ってくる・・・月に一度ランタン祭りがありその時はこの川いっぱいに色んな色のロウソクを灯したランタンが流されるそうだ。祭りでなくてもこんなにきれいなのに祭りの日はさぞ美しいだろう・・・!!


ずいぶんとあるいて、ホテルに戻った。明日はアオザイを受け取って、この名残惜しいホイアンを立ちダナンにもどる。バスタブでゆっくり足を伸ばしてくつろいだ。今夜は幸せを感じながら就寝。

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2014/10/20

家の工事がいつまでたっても終わらない件

いつになったら整うのか


9月15日に新居へ引っ越してきたわけですが、未だに住環境が整っていません。
来る日も来る日も朝早くから突然ノーアポで誰かしらやってくる日々を送っています。
大変不便だった1ヶ月を振り返ります。


まずは机を買いました。いわゆる食堂のやつですね。


こうやってバイクの後ろに乗っけて家まで運んでもらいました。



壁にペンキを塗っています。
最初はここが何号室なのかも不明な状態でした。


なにやら大型の家具がたくさん運び込まれました。


置くだけ置いてこの後数日間このまま放置状態です。


クローゼットの組み立てが始まりました。


しかし取っ手がなくて開けられません。


後日取っ手をとりつけにきました。


台所を破壊しています。家の中は埃だらけです。


ちなみにこのがれきは袋につめて外に出て、そのへんの道端に投げ捨てます。
それで道路ががれきの山なんですね。。


何も無くなりました。このまま1週間放置です。


あのでかい家具は台所だったんですね。。


取り付けに苦労しています。このあと何度か落下しました。


水道とガスがまだです。これでまた1週間。。


天板だけ取り付けに来ました。
また家中が埃だらけで酷いことになっています。。


なぜかベットのフレームを交換します。
一体何の不具合があるんでしょう?全く謎です。


後日クローゼットの扉だけ交換です。
これも何の意味があるのか全く理解不能です。


やっと水が出たと思ったら下からもれてきましたよ。。。


しょっちゅう大雨が降りますが、とうとう壁から浸水してきました。。
今度はこれを工事するんだとか。。。

突然やってきて作っては壊し、またいじくって壊し。
なんだかよくわかりませんが、その都度部屋が凄まじく汚れます。

タオルは勝手に雑巾にされ、その辺に放置。。
作業後はゴミが散乱。毎日掃除に追われています。


これとっても大変なので、全くおすすめしません。
ベトナムに住むときはぜひ出来上がっている家に住んでください。

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2014/10/12

おかんの日記 ダナンの5日間 ~2日目~

2日目は迎えに来た息子がバイクのうしろに乗れ と云う! 息子の身体にしがみつき、バイクに跨った母。18歳の頃以来乗った事がないんだよ!こわー!!!パタパタパタと母を乗せてバイクが走っていく。変な感動と不安と恐怖を乗せて・・・

息子の住まいに着いた。9階建ての日本的にいえば公団みたいな感じの建物。出来たてか?まだ出来あがってないのか?工事中?・・・部屋の中に入る。間取りは2LKぐらい。床はPタイル。

ここには昨日とは違う青年が居た。名前は“マーラン“人懐っこい優しそうな現代の若者だ。挨拶を交わし、すぐに仲良くなった。2部屋それぞれに立派なベットだけがドンと置いてあった。リビングには木製の長椅子と一人掛けの椅子が2基、ガラスの天板の填めてあるしっかりしたテーブルセンターが設置されている。家具つきの賃貸住宅との事。台所はまだ流し台がつけられてなく床にころがしてある。ガステーブルもいっしょに転がっていた。冷蔵庫はあったが中はからっぽ。という具合で部屋はまだまだ未完成だ。”早く自炊したいんだけど!“と息子。

家の近くにスーパーがあるでもなく、ホームセンターがあるでもなく、車もないこの状態で生活必需品をどのようにして揃えるのだろう・・・瞬間、母心となる。包丁、鍋、枕カバー・・・一式揃えてやれればな~~!どう考えても無理 無理なのだ!何にもしてやれない・・・無力な母であった。せめて気持ちばかりとモップでゆかを掃除した。。。

息子は仕事、マーランも何かしている。蒸し暑い・・・で、母は手帳に覚書など書きつけながら息子の指示を待っていた。本日はこれからお昼ご飯を食べて、ダナンの町のアオザイ屋に行く予定。マーランがバイクの後ろに乗せてくれた。車がたまに通るとうしろからクラクションがけたたましく鳴る!その度に心臓がドッキリなる!こんなに沢山のバイク、鳴りっぱなしのクラクション。クラクションは危険を知らせる時鳴らすものとインプットされた私の頭の中はパニックをおこす。本当に怖いのだ!

やっとビーチのレストランに着いた!息子とマーランと母 3人でランチ。味は美味しいのだが肉がたいそう元気で母にはチョイト噛みごたえがありすぎて・・・海は雨のせいで残念ながらどんよりして見えた。海はやっぱり晴れていなくては・・
ここは晴れていたら海が青く澄んでいてとてもきれいとのこと。外国人が砂浜で遊びにきてリゾート気分が味わえる場所らしく、雰囲気はとても良い!雨さえ降ってなければ・・残念!!

お昼を済ませたあと母はまたマーランのバイクに跨って、ダナンの市内へと向かった。めざすはアオザイ! 少し道に迷いながら目的のアオザイ屋に着いた。あまり感じの良いとはいえない中年の女性が生地を見せてくれた。何んとなく気にいらない色目の派手な物が多くて母は買う気にはなれず、アオザイはあきらめるつもりになっていたのだが、明日行く予定のホイアンには外国人向けのアオザイ屋が沢山あるみたいとの情報があり、それならばとホイアンに期待することにした。

その夜は 息子と母とマーランとマーランの彼女だという“トア”という名前の若い可愛い娘さんの4人で大衆の行きそうなお世辞にもきれいとはいえない食堂で鶏鍋を食べた。
鶏が丸々1羽入っているらしく味は悪くない。が、他に何が入っているのかも判らない?

ソーメンみたいな物を器に入れ、そのうえに野菜を乗せてその鶏入りのスープをたっぷりかけて食べる。あと1品はポテトフライ。4人でたった千円だ。 昼リゾート地の海岸で食べたランチは一人で千円。凄い差。これがベトナムの現状なのかも!

今夜まで泊まりはホテルムオンタン。ムオンタンの前でマーランとトアに別れを告げ、母と息子は今夜はムオンタンでビッグベットの端と端で静かに就寝。

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2014/10/07

おかんの日記 ダナンの5日間 ~1日目~

2014年9月21日母は成田から飛び立った。

快晴!飛行機は順調にダナンに向かって飛び続けた。席を窓際に取った。
小窓から雲のジュウタンが見える。母は昔プロペラ機で韓国の仁川空港に行ったことがあるがそれ以来海外には行ったことがない。その時もひとりで雲のジュウタンをみたような思いがよみがえってきた。その時もひとりだった。母の飛行機での旅は楽しい記憶とは程遠い。

機内食がまわってきた。ジャパニーズスタイルをいただく。わりに美味しかった!5時間は思ったより早く過ぎ去ってくれ、着陸のアナウンスがされた。窓の外はもう暗い。真下にダナンの街並みが広がっている。ダナンは道路が碁盤の目になっていてその沿線にオレンジ色の街灯が等間隔に点っていた。どこまでもそれはオレンジ色・・・懐かしい色だ・・と思った。

いよいよ着陸!出国の手続きをし、空港の外に出た!  息子が“おかんココだよ”と、出迎えに来ている。我が息子の顔にホットひと安心!見ると隣に誰かいる。
一緒に仕事している現地の“ニエン”という若い、いかにも真面目そうな青年が笑ってる。

“ハジメマシテワタシハ 「ニエン」 デス”息子が“マイ マザー”と紹介してくれた。

“はじめまして~”母も笑顔で言った。

ニエンはバイクで母と息子はタクシーでホテル“ムオンタン”に。今夜と明日はムオンタンで2泊の予定。部屋は24階 広くて快適。ベットが大きい!まるで4人は寝れるんじゃないか!見晴らしも良い!窓から下を見る。何かが違う!!車が走ってないのだ!走っているのはみんなバイク!ヒョイヒョイとバイクが団体で走っているではないか!トンボの国にいる錯覚すらしてきた!

信号機も見当たらない、ヒヤヒヤものだ。みな若い!老いてる人がいないんでは?今まで若者しか見てない気がする。。“戦争で皆死んだんだよ!だから若者しかいない”って息子が教えてくれた。 平均年齢がこの国は27とか28とか。日本とは全く違う世界感を感じた。

夕食はダナンの海岸沿いにあるレストラン?海鮮料理店?に行った。
別のホテルに今日着いたという日本人の又吉さんと(この人も規格外?の仕事を海外でやっているという)ニエンと母と息子の4人でイセエビみたいな海老を注文した。たらいの中でこのエビは活きていて注文してから調理されて出てきた!4人で2匹。よってひとりで半身をいただける。さっきまで活きていた海老は身がプリプリしていて甘いココナツ味のドレッシングがかけられていてすごく美味しかった!

あと 長い魚(ドラゴンみたいな)の焼いたのと貝のスープとご飯(タイ米)だ。それにタイガービール! これでひとり2千円ぐらいの計算になるらしい。
ベトナムではすごい贅沢!!庶民はめったに食べられないのかも。。
タイガービールは冷えてなく、コップに氷を入れてそのうえからビールを注ぐ。これは母好みのビールに変身。苦みが消えとても薄くなるので水みたいにガバガバ飲めるのだ。
ご馳走さまでした。会食後、又吉さんをホテルに送り届け、ホテルムオンタンに戻った。
息子とニエンとはここで今夜はお別れ。

ひとりになり、することもなく・・テレビもベトナム語だしね! バスタブがないシャワー室で髪を洗いついでに身体も洗い、何んとなく物足りない気持ちでお風呂を済ませた。湯船に浸かりたいなぁ~!!
ホテルのトイレにはペーパーがあった。ベトナムの空港でトイレに行った時パーパーがないので息子に話したところ“ただでペーパーが使えるのは日本だけだよ・・・”と。

めぐまれている国だ!わが日本国!!

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