ホテルムオンタンから直接ホイアンかと思っていたら息子が一度自宅に戻って仕事するとのことで、タクシーで自宅に帰った。家にはニエンが居て仕事している。息子も忙しくパソコンとにらめっこしている。その横で母はダナン記を書くことにした。
午後、タクシーでホイアンに向かった。海岸線がずっーとどこまでも続いている。どこまでも砂浜・・・そこにすごくおしゃれな建物があちこちに見えてきた。
“あのシャレた建物は何?”
“外人が住んでるところだよ” 息子が教えてくれた。とても不思議な感覚になった。
一部の富裕層のベトナム人と外国人はとてもリッチな生活をしているのだ。一方一般の人々は都心部でもバイクに乗ってパタパタと移動し4人家族であるなら、家族4人が1台のバイクに全員が跨っているという決して恵まれてるとはいえない生活をしている。だから街はバイクの大洪水! そうだ!路線バスが無い!電車も走って無い!ダナンにも地下鉄の計画があるらしいけど、地下鉄が走ればこのバイクの洪水も少しはマシになるのだろう!こんな事情で、観光客の移動はタクシーしかないのである。ダナンは海岸線に沿って開けた街。ホイアンはダナンを南に下がって少し内部に入った街。日本でいえば京都か奈良の感じだろうか。30分位でタクシーはホイアンに着いた。
今日のホテルはホイアンヒストリーホテル。古い歴史のあるホテルだとのこと。門をはいると広い中庭が広がっていた。美しい中庭だ!中庭の真ん中に噴水があり水を湛えた池にはスイレンの花が静かに浮かんでいる。これぞベトナムの古都! というイメージを受けた。何んという名前の木だろうか、甘いクチナシの花に似た香りを漂わせている大木があった!その木の下になんとも可愛いクリーム色の花が形のままポトポトと落ちていてとても幻想的である!
すごくいい感じ!!!その花の甘い香りに導かれホテルのフロントに案内された。客室に向かう途中にプールがある。外人の子供たちの笑い声が聞こえた。楽しいバカンスなんだろう!と思いながら母と息子は汚いTシャツとユニクロパンツで通る。古いが良く手入れされてる格式のあるホテルだ。シックなヨーロッパスタイルの造り。母の大好きなイメージ。3階建てのこのホテルはとても落ち着いた大人の雰囲気で母と息子を迎えてくれた。
部屋の中をチエックする。大きなバスタブ発見!!ダナンのホテルにはシャワー室がとても広いのにバスタブはない! ここのホテルにはヨーロッパの観光客が多いのでバスタブが設置されたのだろう。“今夜はお湯に浸かれる~~!”息子と母は喜びの歓声をあげた!
蒸し暑かったが息子とホイアンの街に出かけた。目的はアオザイを見つける事。ホテルのフロントの女性が良い店だと紹介してくれた洋服屋を捜す。5分ほどでその店を見つけることが出来て入った。冷房もなく母は汗だくだったが、デザインもカラーも生地もしっかり決めていた母は“この生地でこの色でこのデザインでお願いします”決着まで15分足らず。ホイホイ寸法を測られた。首回り、腕回り、背幅、腰回り・・・・で、明日11時に出来あがっているから受け取りに来るようにと言われ、内金を半分入れて店を出た。さてどんなアオザイが出来あがっているのだろう!明日のお楽しみ~~~!
そこからほど近い交差点の一角に開放型のカフェがあったのでコーヒーを飲みに立ち寄ることにした。公園みたいに木がいっぱいで丸テーブルとプラスチック椅子がパラソルの下に沢山あり、みんなゆっくりとお茶している。息子がベトナムコーヒーを飲もうと2ツたのんでくれた。
母にはどうしてもその味はコーヒーには思われなかった。どちらかというとココアっぽい!!座っていると、いろんな品物を売りに入れ替わり立ち替わり人が来た。いかにもベトナムっていうおばあさんが果物を買えとテーブルから離れない。ライチとマンゴーを買ってその場でむきながら食べる・・“旨い!!!!”果物はどれも本当に新鮮で美味しかった!
ホイアンは世界遺産の街。古い屋並みの佇まいは心が落ち着く。その建物をそのまま利用しておみやげ屋やカフェ、レストランになっている。何か不思議な雰囲気に満たされているのだ。しかしとても暑かった!ホテルにいちど戻ることにした。夕食は息子の知り合いのホイアン在住の日本人女性と、その友人(この人は錦糸町に住んでいてホイアンに休暇で遊びにきてる女性らしい)の4人でベトナム式お好み焼きに似たものを食べに行く予定。母は汗をすごくかいてしまったのでシャワーをすることにした。息子は仕事をしている。ご苦労さま!
6時半 ホテルにその女性が迎えにきてくれた。あと一人の女性ともここで落ち合ってその食堂?に案内された。店は複雑な路地を通り抜けたところにあった。結構賑わっていた。
タイガービールで乾杯!4人共日本語で話せてさすがにうれしい!!会話が弾んだ。。
料理は乾燥させた春巻きの皮にお好み焼きのみたいなものとか鶏のつくね焼きとか葉物とかを巻いて食べるものだった。味は美味しい。母は具材を巻かずそのまま単品で食べた。
パリパリの皮は母には固すぎて・・・少しつらいのよ(笑)
外はもうすっかり暮れていた。ホイアンの街は夜が美しい!ランタンや提灯の赤やオレンジの灯りが街中溢れていてとても幻想的に映しだされていた!!!暑い昼間とは全く違った表情を見せている。街の中央には川が流れていて、こちら側と向こう側を趣のある橋が繋いでいた。川には二艘舟のような小さなお舟が浮かび、数限りない提灯の灯りが延々と両岸に点っている様子は映画の1シーンの様に心に迫ってくる・・・月に一度ランタン祭りがありその時はこの川いっぱいに色んな色のロウソクを灯したランタンが流されるそうだ。祭りでなくてもこんなにきれいなのに祭りの日はさぞ美しいだろう・・・!!
ずいぶんとあるいて、ホテルに戻った。明日はアオザイを受け取って、この名残惜しいホイアンを立ちダナンにもどる。バスタブでゆっくり足を伸ばしてくつろいだ。今夜は幸せを感じながら就寝。
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